現在、秋アニメとして人気を博している「葬送のフリーレン」。
原作コミックで最も評価の高い内容となった「黄金郷のマハト」編のラストとなる第11巻では、追い詰められたフリーレン一行の反逆回となる内容で進んでいきます。
城塞都市ヴァイゼの封印が解かれ、マハトとソリテールの勝利かと思いきや、フリーレンによって「万物を黄金に変える魔法《ディーアゴルゼ》」は解析されます。
黄金に沈んでいた森に息吹が戻り、時が止められていた城塞都市ヴァイゼの時間は動き出し、フリーレンは覚醒します。
故郷を取り戻す決意を胸にかつての師であるマハトに挑むデンケン。
彼は愛すべき人の眠る土地を取り戻す事が出来るのでしょうか?
そんな緊迫感のある第11巻の各話のあらすじを紹介します!
また、当サイト内の『送葬のフリーレン』に関する情報を以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

第11巻のあらすじ 第98話 報い
マハトに敗れ、黄金に変えられたデンケンは夢を見ていました。
それは亡き妻・レクテューレとの再開でした。
彼女を救う事が出来ず、故郷を取り戻す事が出来ず、情けない男だと卑下するデンケン。
でもレクテューレは言います。
あなたはどんな時でも諦めなかったと。
最後まで足掻く事がデンケンだと告げた彼女の言葉に、ある事を思い出します。
それはマハトを唯一に破る方法でした。
そして目覚めたデンケンは、フリーレンと共にマハトと対峙します。
唯一の可能性に賭ける二人の想いは、マハトとソリテールを打ち倒すことが出来るのでしょうか?

第11巻のあらすじ 第99話 攻防
黄金から元の姿に戻った事に驚くマハトを前に、フリーレンはかつて対峙した事を告げ、腕を黄金に変えられた事を語ります。
直すのに100年の月日を労し、そしてようやく「万物を黄金に変える魔法《ディーアゴルゼ》」を解析し、脅威では無くしたフリーレンに賞賛を告げます。
そんなマハトに人類と歩み寄った魔族として二人目だと言い、その事だけでも賞賛するも、それは決して解り会えない結論でもありました。
これからマハトは人間を理解する為に多くの人間を殺し続けるだろうと言うフリーレン。
かつて魔族でありながら人間と歩み寄ろうとした一人目の魔族である魔王は、3分の1の人類と文明を滅ぼし、それでも理解する事が出来ずにいたのです。
このままマハトを生かす事は、新たな魔王を生み出す事に等しいと、フリーレンは静かに杖を向け、魔法を放ちます。
報いを受けるときが来たと告げるフリーレンの言葉に、それはかつての主に言われた最後の言葉でもありました。
避けられない戦いだと、マハトはフリーレンと対峙しようとするも、デンケンに止められてしまいます。
自分で決着を付けさせて欲しいと頼むデンケンの言葉に、フリーレンはソリテールと戦う事を決めます。
デンケンはかつての師であるマハトと。
そしてフリーレンは、ソリテールと交戦を始めるも、無数の剣を生成する魔法を前に防戦を強いられ、デンケンとマハトから切り離されてしまいます。
「地獄の業火を出す魔法《ヴォオルザンベル》」と、荒れ狂う業火の嵐を放つフリーレンの魔法を僅かな防御魔法でやり過ごし、剣を放つソリテール。
実力としては並の魔族ではないと悟り、フリーレンは出し惜しみのしない攻撃を加えていきます。
そんなフリーレンの動揺を誘うかの様にデンケンがマハトに殺されてしまうのではと、饒舌に語ってくるソリテールの言葉に、フリーレンは冷たく返します。
今の自分の役割はソリテールを葬る事だと。
デンケンならマハトを殺せると言い、フリーレンはソリテールの魔法技術に警戒を強くします。
自分と同じ魔力を持っているにも関わらず、繊細なまでの魔力操作。
単調な攻撃であるも、コントロールに長け、精密な攻撃でフリーレンの防御魔法を破り、少しずつに肉薄してきていました。
致命傷にはならなくとも、蓄積されていくダメージでは、いつか敗れてしまうと、ソリテールの鉄壁の防御魔法を破ることは出来るのでしょうか?
第11巻のあらすじ 第100話 魔法使いの基礎
フリーレンの抑えた膨大な魔力を操作する技術に関して、屈託の無い賞賛の声を上げるソリテール。
自分が隠している魔力の全てを見抜いている事を知り、フリーレンは、このままソリテールを逃がしてはいけないと覚悟を決めます。
そんな中でソリテールが告げた、フェルンとシュタルクを殺したとの言葉に、静かに怒りを露わにしたフリーレンは、出し惜しみをしない全力で魔力を叩き込んでいきます。
鉄壁の防御魔法を無効にしてしまう程の威力を放ち、互いに高威力の魔力を叩き付けていく二人。
ソリテールにダメージが通るも、彼女の饒舌な口は閉じる事は無く、フリーレンに感激の言葉を洩らしていきます。
今まで感じた事のない感情が芽生え、喜んでいるソリテール。
彼女は言います。
自分が人間に殺される時は、泣きながら命乞いをしようと想っていると。
ごめんなさい。
改心します。
死にたくない。
その言葉を告げられた時に、狩る側はどんな想いを抱くのかと、好奇心を沸かせているソリテール。
そんな言葉は既に聞き飽きていると言いフリーレンが返すも、その返答にソリテールは、フリーレンの精神は人類とかけ離れたモノになっていると言います。
人間なら言葉が通じる相手の言葉に耳を傾けるも、フリーレンはそうしないと言い、それはもう化け物だと言います。
しかしフリーレンは、呆れた様子で返します。
人の心理を理解してはいるも、共存よりも遠く離れた地位にいると。
ソリテールの行っている事は、所詮は檻に入れた動物の反応を楽しんでいるだけの行為だと。
無邪気なまでの好奇心で人間の反応を楽しんでいるだけのソリテールに、静かに殺意を向けます。
そんな中でデンケンはマハトと交戦を続けていました・・・

第11巻のあらすじ 第101話 打開策
かつてフリーレンは言いました・・・
「人を殺す魔法《ゾルトラーク》」は、長命種にとって新しい魔法だと。
その為に反射的に防御する事が出来ず、少しだけの遅れが現われてしまう事。
マハトも例外ではありませんでした。
封印されていたマハトは、「人を殺す魔法《ゾルトラーク》」の存在を知らず、その速度に追いついていない事。
強力な魔法を防御する事が出来ても、この「人を殺す魔法《ゾルトラーク》」だけは、防御出来ていない事を、デンケンは唯一の手段だと理解しました。
この魔法ならマハトを・・・
そんなデンケンの覚悟に、マハトはかつての教え子に向き合います。
第11巻のあらすじ 第102話 相打ち
かつての師であるも、魔族であり、七崩賢の一人である黄金郷のマハトは、デンケンを敵として葬ると宣言し、全力を出して攻撃を加えていきます。
城塞都市ヴァイゼを覆う黄金を剥がし集めた金片を凝縮させ、大質量の塊としてデンケンに叩き込んでくるマハト。
黄金の奔流を躱しながらマハトに魔法を放つも、黄金の奔流を前にデンケンの防御魔法は崩されてしまいます。
純粋なまでに物理攻撃に特化したマハトの魔法に、どれほどの研鑽を積んだのかと、デンケンは戦慄を覚えてしまいます。
人の高見に届かない、高次元の存在と改めて自分の師の凄さを求めるデンケンは、臆す事なくにマハトに攻撃を加えていきます。
マハトの防御に見せる予備動作を見抜き、一撃を加えればと、微かな望みに掛けるデンケン。
フリーレンに背中を任された想いに応える為に、覚悟を決めたデンケンは最後の攻撃へと移ります。
ソリテールの言葉に意識を削がれてしまうフリーレンは、フェルンとシュタルクを殺したという彼女の言葉に動揺を抑えきれずにいました。
「人を殺す魔法《ゾルトラーク》」を前にしても、防御を重ねていくソリテールの感嘆すべき程の魔力操作。
それを破る術は容易ではなく、悩んでいる時間も少ないと悟ったフリーレンは、ある賭けに出ようとしていました。
その頃・・・マハトと交戦していたデンケンもまた、彼の放つ黄金の奔流を前にして、唯一の隙を伺っていました。
ここまで粘れるとは思わなかったとデンケンは、かつて越えられないと諦めていた師に対して勝機を見出していました。
しかし飛び込んできたマハトの黄金の剣を腹部に受けてしまうデンケン。
杖が折られ、完全に追い詰められてしまうもデンケンは闘争を止めようとはしませんでした。
何故、闘志が消えていないのかと疑問を浮かべるマハト。
その答えが明らかとなります。
城塞都市ヴァイゼを覆っていたマハトの黄金は、フリーレンによって解き放たれ、全ての黄金が打ち砕かれてしまいます。
街が再生し、住民達の時間が動き、森の動物も動き出した事に、マハトは自分の魔法が完璧に打ち破られた事に動揺します。
その隙を逃さなかったデンケンは高圧縮の「人を殺す魔法《ゾルトラーク》」を放ちます。
胸を貫いたデンケンの一撃。
これはマハトが予想しなかった結末でした。
最後まで本当の切り札を隠していたデンケンの最後の一撃は、かつてマハトが教えてくれた、最後に勝てると判断した時に放つモノだとと、告げます。
相打ちだと、勝利を確信するデンケン。
マハトの身体は静かに崩壊を始めていきます。
ソリテールと戦いながらも黄金の魔法の解析を進めていたフリーレンに、なんでそんな事をしていたのかと問う刹那。
元に戻ったフェルンの放つ魔法によって、ソリテールは貫かれてしまいます。
魔力探知範囲外からの精密な超長距離射撃と、予想出来なかった攻撃を前にソリテールは笑みを浮かべます。
取り返しの付かない油断をするとはと、自分の死を魔族らしくて面白いと言うソリテールに、フリーレンは杖を向けます。
命乞いをするんじゃなかったのと問うフリーレンの言葉に、
「・・・して、欲しかったの?」
と返すソリテールに、フリーレンは彼女にトドメを刺します。

第11巻のあらすじ 第103話 報いの時
決死のデンケンの一撃を喰らい、ソリテールの死を知り、マハトは一人、ある場所に向かっていました。
その歩みの中で、ソリテールとの会話を思い出します。
何故に自分に協力するのかと、ソリテールの行動に理解が出来なかったマハトの問いに、彼女は屈託なくに答えます。
人間と共存する考え方を改めて欲しかったと。
かつてマハトが嫌っていた魔王も同じように人間を理解しようとするも、結果的に人間と大戦争を起こし、危うく絶滅しかけた事。
共存は危険な思想でしかないと言うソリテールに、殺せばいいと言います。
考えを変える気などないと言い切るマハトの答えを予想していたかの様に、ソリテールは言います。
友達と重ねて見てしまった事。
魔王を止められなかった事。
それが今のマハトと重なり、殺せなかったと言うも、それは嘘だと言い直します。
ただマハトと戦う事を恐れていた事を言い、自分の命を賭けてまでも種を存続させようとする変わり者ではないと言います。
どれだけ思考を巡らせ、どれだけ異端で異常であろうとも、自分達は魔族なのだと。
決して逃れられない魔族の性質を持っている事を告げたソリテールの言葉に、マハトは魔族である事に変わりが無いのだと受け入れていました。
人間を理解する事など魔族には無理でしか無く、それこそ無意味だと、結果は滅びるだけだと、その答えを受け止めたマハト。
人間を知るためならば、この命が惜しくないと思っていたにもかかわらず、いざとなれば無様に逃げようと考えている自分。
結局は他の魔族と何ら変わりはなかったのです。
そしてマハトは、かつての主であるグリュックの下に辿り着き、時間が戻った彼の前で最後を迎えます。
報いを受けるときが来たと言い、その全てを察したグリュック。
訪れたデンケンにマハトのトドメを願い、そしてマハトは討たれました・・・
第11巻のあらすじ 第104話 墓参り
デンケンはヴァイゼの教会で目を覚まします・・・
三日間眠っていた事を知り、マハトを倒したのだと、雑踏に沸く大通りを見ながら、ヴァイゼに戻ってきたのだと安堵するデンケン。
義父ではグリュックとの面会で、全ての事情はフリーレンから聞いたと聞き、労われるデンケンは、自分の力だけではないと言います。
そんな彼の言葉に良い友人を得たのだと安堵するグリュック。
数十年ぶりの親子の会話の最中で、傷を癒やしていたフリーレンとフェルンは、シュタルクの化け物じみた回復に呆れていました・・・
第11巻のあらすじ 第105話 ゴーレム
デンケンと別れ、旅を再開するフリーレン達はエルンスト地方の農村に訪れていました。
物静かな土地で巨悪な魔物が少ないと、これまでの道中とは比べモノにならないほどに、安定した土地柄に安堵していたシュタルク。
竜に襲われ、頭を何度もかじられたかと思いだし、それにフェルンが何で生きているのかと問います。
自分でも解らないと、己の頑丈さに呆れるシュタルクとの会話の中で、農村に辿り着き、一夜を過ごす中で、魔物退治を引き受ける事になります。
報酬は紙飛行機を遠くに飛ばす魔法と、やる気を出すフリーレン。
はたして村を襲う魔物とは?

第11巻のあらすじ 第106話 天脈竜
ヴァッセン山脈に辿り着き、山道を歩んでいる中で一人の薬草家と出逢います。
そんな彼にある頼み事をされる事になったフリーレンは、一つの木の実を手渡されます。
それはこの山に存在しない木の実で、それは空から落ちてきたのだと言います。
シュタルクは渡り鳥が落とした木の実ではないかと言うも、くちばしの痕が無く、その謎を突き止めて欲しいと言われます。
はたして、この木の実の正体とは?
第11巻のあらすじ 第107話 女神の石碑
北部高原のキーノ高原へと辿り着き、入国審査で三週間の足止めを喰らう事になったフリーレン達。
どうやって暇を潰そうかと悩むシュタルクに、フリーレンは調べたい石碑があると言います。
かつてヒンメル達と訪れた際に見つけた女神の石碑。
結局解読が出来ず、しかも一週間も記憶が抜けてしまったと、そんないわく付きの石碑を調べに森を散策する事になったフリーレン達は、ようやくに女神の石碑を見つけます。
以前訪れたときとは違い、崩れていた女神の石碑。
そんな崩れた石碑には、見覚えの無い字が掘られていました。
その字は「フィアラトール」と言い、それは聖典に載っている言葉で、時巡りの鳥の章に出てきた文字でした。
とりあえず解析しようと、石碑に魔力を込めるフリーレン。
すると石碑は最初から崩れていないかのように綺麗に元に戻っていました。
そして自分の名を呼ぶ懐かしい声に振り向いてみれば、そこにいたのは、フェルンとシュタルクではなく、ヒンメルとハイターにアイゼンの三人でした。
幻覚では無く確かに感じる息づかい。
一体何が起きたのでしょうか?
第11巻のあらすじ まとめ
黄金郷の死闘も終わり、フリーレンの旅もいよいよと佳境に進んできました・・・
魔族として人間を理解しょうとしていたマハト。
彼は最後まで人間を理解出来なかった様に見えますが、本当は理解していたのではと思えてしまいます。
人間ゆえの矛盾と、魔族に似た感情を抱えていたと、知っていたのではないのでしょうか?
魔族と人間の違いは寿命の他に考え方の違いもありますが、それは人間にもある事ですから、簡単に割り切れるものではなく、ただ素直に人間と生きたいと思えば良かったにと思います。
相容れる事の無い存在であると、自分の事を受け入れたからこそに、最後を迎えたような気がしますね。
魔王に関しても謎なのですが、彼もまた人間を理解しようとしていたとの事。
この物語の中では魔王の正体に大きな秘密がありそうです。
さて、そんな葬送のフリーレンの第11巻の後半では、遂にフリーレンがヒンメルと再会する事になるのですが、何かおかしい様子とまたも一波乱が起きそうな状況になっています。
一体何がおきたのかと、次回に注目したいですね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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